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9/7 手術後~帰宅
ふっと目を開けると、視界の片隅にぼんやり旦那らしき姿が。
ああ、ちゃんとわけわからないうちに手術終わって部屋に戻ってきたんだな、とほっとする。
看護師さんに何やら話しかけられ、ろれつの回らない口調で「喉乾いた」「おしっこしたい」と訴えたのはなんとなく記憶にある。
以下、意識朦朧としている間の事は帰宅後旦那から聞いた話です。

手術が終わって部屋に戻ってきたのは14時頃。
ベッドを部屋に入れる際、ガタガタやっていたにもかかわらず私はまったく目を覚ますことなくグーグー眠っていた。
土色になった唇を(そういえば手術室に移動する最中にも「唇の色すごく悪いけど大丈夫ですか?」と聞かれたっけ)ポカーンと開けたままだったらしい(恥)。
「どれくらいで目を覚ますんですか?」と旦那が看護師さんに聞きつつ、私を起こそうとしたらしい(おいおい)。
「あ、まだ寝かせておいてあげてください」と慌てて止められたそうな。当たり前だ(笑)。
どうやら手術中私が動いたらしく(まったく記憶にないけど)、途中で麻酔を追加したそうだ。
「だから今は深く眠ってますよ~」なんて看護師さんが話してる直後(部屋に戻ってまだ1分も経たないうちに)いきなり私が目を覚ましたらしい。
「○○さん? 聞こえますか~?」と看護師さんの問に「ノドカワイタ・・・」「オシッコ・・・」と答える私(笑)。
すぐ看護師さんが氷とガーゼと導尿の用意をして来てくれ、まず水で濡らしたガーゼで唇をペタペタ。
「これじゃダメかな?」と聞かれ、「喉までこない」と文句を言ったらしい私(笑)。
で、今度は氷を唇にペタペタしてくれ、そのしずくが喉まで落ちてきてとりあえずちょっとは満足したらしい(これはぼんやり記憶あり)。
麻酔からしっかり覚める前はまだ胃腸が働いてない状態なので、ごくごく水分採っちゃダメらしいです。
導尿の間は旦那はタバコ吸いに退室。
初めての導尿だったので、この辺もしっかり記憶に残ってる。
ビクビクしながら「痛いですか?」と聞くと「うん、注射みたいにちくっとするかも」と。
本当に、細い長い注射をちく~っと差し込んでる感触で、痛いけど我慢できない痛みではない。
「ちゃんと出てますか?」と余計なことを気にする私。
「うん、300mlくらい採れましたよ~(笑)」と看護師さん。
とりあえず尿意はすっきり。
看護師さんが出て行き、戻ってきた旦那に「喉乾いた」と訴える私。
氷を唇にペタペタしてくれる旦那。
そして10分も経たないうちにまたもや「おしっこ」・・・(笑)。
ナースコール押すかどうか迷ってるとタイミングよく看護師さんが見回りに来てくれたので、また導尿の用意をしてもらい、旦那退室。
またもや「出てますか?」と気にする私に「今度は250ml出ましたよ」と教えてくれる看護師さん。
点滴でずっと水分補給してるので、おしっこがたまるのは当たり前らしい。
でもこのままじゃ尿意が気になって眠れない・・・。
「そういえば入院中もかなりトイレの回数多かったですよね」と看護師さん。
「人より膀胱小さいのかも・・・。導尿の管つけっぱなしにはしてもらえませんか?」と聞いてみると、「あれは長期間に渡って動けない人向きだから・・・なんやらかんやら・・・気にしないで何回でも呼んでくれていいですからね」と断られた。
看護師さんが出て行き、旦那が戻ってきてすぐまた「おしっこ」と私(笑)。
「ちょっと待ってろ」と旦那は言ったらしいけど、自分でナースコール押して看護師さんを呼ぶ(笑)。
この時点で手術が終わってから1時間。
「車椅子に乗ってトイレまで行ってみる?」と聞かれ、看護師さんに支えられて体を起こしてみたけど頭が重く体に全然力が入らず「無理。ダメ」。
「ポータブルトイレ持ってこようか?」「・・・導尿してください」とヘタレな私。
またもや旦那は部屋から追い出され、3回目の導尿。
「何度もスイマセン・・・」と恐縮してると、「また250ml出たからねー、充分尿意を感じてもおかしくない量だよ」と看護師さん。
さっき同じ事聞いたのも忘れてまた「ゆっくり寝たいから導尿やりっぱなしにしてもらえませんか」と訴える私(笑)。
そしてまた同じ事を説明されて却下される(笑)。
ここで、点滴が早く終わるように液の落ちるペースをあげてもらう。
戻ってきた旦那にまた何度も「氷」を連発、その度にまたペタペタしてもらう。
最後の方では氷が溶けて小さくなってきたので、看護師さんの許可をもらい氷を固まりのまま口の中に入れてもらう。
徐々に喉の渇きも落ち着いてきた。
帰りの運転に備えて寝ておきたかった旦那はちょっとイライラして「寝ろ!! 寝ればすべて解決するのに!!」と思っていたらしい(笑)。
だっておしっこが気になって眠れないんだもん。
手術後2時間経った時点で4回目の導尿に看護師さんを呼ぶ(笑)。
ちょうど点滴も終わり、膣に入っていた止血のタンポンも抜いてもらった。
「導尿しっぱなしがダメならいっそオムツでもいいです」と言ってみる私。
「それでもいいけど、オムツに出来そう?」と言われ「物心ついてからオムツにやったことないので出来ないかもしれないですね・・・」と自分で言い出しておきながら自分で却下(笑)。
「点滴も終わったから、もしかしたらこれで落ち着くかもしれないからもうちょっと様子みましょう。どうしても尿意が止まらないようだったら長時間導尿を検討してみますね」と看護師さん。

この辺りでだいぶん意識もはっきりしてきたけど頭はまだ重い。
看護師さんから「Yさんが差し入れ持って来たいっておっしゃってますけど、部屋に呼んでいいですか?」と聞かれ、旦那に体を起こしてもらいなんとか大丈夫そうだったので呼んでもらう。
すぐにYちゃんが来て、お菓子とメルアドなどの連絡先を書いたメモを渡してくれ、少しだけ話した(会話の内容はほとんど記憶にない)。
ありがとう~、まだフラフラであまり話せなくてごめんね(^^;
その後ようやくおとなしくなったらしい私。
でも時々ブツブツと旦那に話しかけていたらしい(笑)。
旦那が「俺は寝るから、お前も寝ろ。もう話しかけるな」と意地悪で突き放すようなことを言い、私は「ええ~っ・・・」と不満そうに漏らしつつすぐグーグーいびきをかき始めたので、旦那もほっとして寝ようと横になった瞬間またいきなり私が起きて「喉乾いた」(笑)。
氷はもうすっかり溶けてなくなっていたので、水に浸したガーゼをチュパチュパ吸わせてもらう。
それを3回ほど繰り返し、旦那は「いい加減寝てくれよ~・・・(--メ」と相当イライラしていたらしい(笑)。
私は自分が飼い主に世話されてる小動物になった気分で「なんか私可愛くない?」と呑気に思っていたんだけど(笑)。
旦那は昔自分が怪我で全身麻酔で手術したとき、やっぱり目が覚めた後強烈に喉が渇いて辛かったんだけど看護師さんに訴えても「我慢してください」と冷たく言われて我慢して寝るしかなかったとのことで、「おまえは贅沢だ、ワガママだ」とブツブツ文句を言っていた(笑)。

16:50頃、再び私は静かになり、旦那も横になって寝た。
・・・と思ったら、17:10、先生が部屋に様子を見に来てくれてまたすぐ起きるハメに(笑)。
ホルマリン漬けになった掻爬した内容物をプラスチックのカップに入れて見せてくれた。
一部は染色体検査に出したので、その残りらしい。
こんなん初めて見たので興味津々でシゲシゲと見つめてしまった。
黒い点々の小さな固まりがたくさんあって、それは全部血栓らしい。
これだけたくさん血栓が出来てしまってるのでそれが育たなかった原因かも、次回は凝固系の治療を強化した方がよさそうだということを説明された。
「退院の時にでもナースステーションに返しておいてくださいねー」とそれを部屋に置いていかれた。
記念に写真に撮っておこうかなと思ったけど携帯を家に忘れてきていたので、旦那に「これ写真撮らない?」と聞くと「撮らねーよ!!(笑)」と言われてしまった。
体を起こしてもフラフラしなくなってきたので、その後車椅子で診察室に連れて行かれ、術後診察。
化膿止め? の抗生物質を膣に入れられる。
次回は1週間後に予約を入れておいてくれたらしいけど、調子が良ければ別に来なくてもいいですよと言われた。
染色体検査の結果が出るのが1ヶ月後くらいなので、その時でもいい、と。
でもせっかくなので調子良くてもちゃんと1週間後の診察には来ますとも(笑)。
診察が終わり、車椅子で再び病室に戻る途中、トイレに寄ってもらい自力排尿にチャレンジ。
しかし頑張ってみても何も出ない。
飲食の許可が出たので、旦那にジュース買ってきてもらい、ちゃんとおしっこが出るようにゴクゴクすごい勢いで飲む。
過去の静脈麻酔手術後、水分控えすぎたせいか自力でおしっこできなくなってしまい一晩中辛い目にあったので(こちら参照)、ちゃんと自力で排尿できるのを確認してから退院しようと思っていたのだ。
Yちゃんからの差し入れのお菓子もパクパク。
しばらくしてお腹が痛くなってきたので、ナースコールで看護師さんを呼び、軽く支えられながら自力で歩いてトイレへ。
まだちょっとフラつくけど、しっかり歩けるようになっていた。
ジュース一気飲みが悪かったのか、ちょっと下痢ピーになってしまう。
しかしおしっこはまだ出ない。
この時、同室だったNさんに会った。
退院の時に挨拶しただけでほとんど話さずに終わってしまったNさん。
「私が退院した後、あのおばあちゃんにガツンと言ってくれたんだって? さっきそれ聞いて嬉しかった。ありがとう」とお礼がてら少し話した。

部屋に戻ってからもまたジュースをゴクゴク。
19時、やっと自力排尿に成功!!
頭も体もしっかりしてきたし、そろそろ帰ろうかな~。
その前に、私の退院と入れ代わりに病院に再入院してきたAちゃんの部屋に顔を出しに行く。
Aちゃんは、仕事の都合で自己注射の練習のために短期間入院してすぐ退院していったんだけど、また出血してしまい慌ててとりあえずSマタに行ったらそこでひどい事を言われて、強引にそこでの入院を断って城西に戻ってきたので、その後どうなったのか心配だったのだ。
「やっほー」と顔を出したら、私の顔を見るなり「大丈夫?」と涙ぐむAちゃん。
30分ほどいろいろ話した。
人の話だから詳しく書けないけど、Aちゃんの話を聞いて私も過去通っていたSマタに対してものすごい不信感を抱いてしまった。
もし城西で頑張ってもダメだったら最終手段としてSマタで着床前診断を頼もうと思っていたけど、あそこにはもう二度と行かないと心に誓う。
とりあえずAちゃんの方は今の時点では無事らしいので安心した。

病室に戻る途中、再びトイレへ。
またしっかりおしっこが出たので、これでもう大丈夫だろうと着替えてナースステーションで最後に担当助産師さんのKさんに挨拶して20時退院。

車の中でも特に気分が悪くなったりすることもなく、トイレ休憩を取ることもなくノンストップで高速を飛ばし、コンビニで夕飯買って無事帰宅。
病院出てぴったり2時間後でした。
日記書くために旦那に私が意識混濁してる最中のことをいろいろ聞いたけど、人が悲しい思いして辛い手術にも耐えたというのに「ワガママ」だの「迷惑だった」だの、なんじゃそりゃ!!
と怒りつつ、寝たい旦那を何度も何度も邪魔してワガママ言い放題の自分の様子がかなり笑えた(笑)。
日赤での手術ほど辛い状態にはならなかったけど、快復が遅かったのはやっぱり術後すぐ起きてしまってよく眠れなかったのが原因だろうな。
縁起でもないけど、もし次回またダメになったらその時は手術後導尿つけっぱなしを最初からお願いしておこう・・・と思ったのでした。
by kaokaopon | 2005-09-07 23:30 | 入院日記
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KAOと旦那と3匹の猫のたわむれの日々。家に引きこもってるのでネタがありません。最近猫日記となりつつあります(笑)。
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